加齢臭はどこから発生するのか

加齢臭が発生する場所は1か所ではありません。

また、発生する場所によってその原因やメカニズム、原因物質が異なることもあります。

ご自分の加齢臭発生場所を正しく把握し、適切な対応をする事が加齢臭対策の重要なポイントです。

では、主な加齢臭発生場所をご紹介します。

頭皮

まず、加齢臭を発生する場所の1つ目が頭皮です。

頭皮から発生する加齢臭の特徴は、比較的若い方でも臭いが発生しやすいという点です。

入浴をしなかった場合や徹夜明けなどの際、髪や頭皮が脂っぽくなり、臭くなってしまう経験はないでしょうか?

このような経験は、20代や30代の方でも一度はあるはずです。

この頭皮の臭いが30代辺りから急激に増加します。

頭皮の加齢臭の原因は、ノネナールだけでなく、最近になって「ジアセチル」という物質がマンダムによって発見されました。

「ジアセチル」は、強いバター・チーズ臭を発生するのが特徴で、実はバター・チーズ風味のスナック菓子などの香料としても使用されている物質です。

この「ジアセチル」は、酢酸の120倍もの強い臭いを発生するのが特徴ですので、少量でも加齢臭発生の原因になります。

頭皮は毛穴が集中しているため、皮脂の分泌量が意外に多い部分です。

また、髪の毛が皮脂や原因物質を吸収してしまうため、最も臭いを発しやすい部分の1つです。

他の場所と違い、日中にケアしにくい部分ですので、清潔に保つことが最も重要になります。

毎日の入浴と洗髪は欠かさず行いましょう。

整髪料などで別の臭いでごまかそうとすると、臭いが混ざり、逆に異臭を発生してしまうこともあります。

整髪料は臭いの少ないものを使うように心掛けましょう。

Tゾーン

Tゾーンは、身体の中で最も皮脂の分泌が多い部分の1つです。

皮脂は、加齢臭の原因物質となるノネナールを発生させる元になり、分解されると特有の脂臭さ・古本の臭いを発します。

また、Tゾーンの加齢臭は、最も自覚しやすい部分でもあります。

鼻に近いため、直接自分で臭いを自覚することもありますし、手で触ってしまう事が多い部分でもありますので、触った手が脂臭くなるということで自覚することもあります。

Tゾーンは、比較的ケアしやすい部分ですので、日中でも余分な皮脂の除去や洗顔などをしやすい部分ではありますが、

皮脂の分泌量が深く関係しているため、洗顔などで清潔にするだけでは根本的な解決はできません。

まず、皮脂の過剰分泌を抑えるためには保湿が重要になります。

意外かもしれませんが、洗顔などのいすぎで皮膚の水分が減ってしまうと、それを補うために皮脂が余分に分泌されてしまいます。

その脂を落とすためにさらに激しく洗顔してしまい、それがまた皮脂の分泌を促してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

洗顔を行うことはいいことなのですが、ブラシなどであまり激しく擦るような洗顔には注意しましょう。

また、洗顔後の保湿対策も必ず行うようにしましょう。

男性では面倒に思う方も多いかもしれませんが、このひと手間で加齢臭対策さけでなく、脂性の対策にもなります。

化粧水や保湿ジェルなどを手元に置いておき、洗顔後にさっと塗れるようにしておきましょう。

耳の後ろ

最も強い加齢臭を発生する場所の1つが耳の後ろです。

また、耳の後ろの加齢臭は、自分では気づきにくいやっかいな場所でもあります。

耳の後ろからはフェロモンを発生しているとも言われ、臭いを発生しやすい部分です。

毛穴の量・皮脂の分泌量ともに非常に多い部分なのですが、意外に見落とされ、日常のケアも怠りがちな部分でもあります。

耳の後ろの加齢臭を「山羊のミルクの臭い」「赤ちゃんの臭い」「カマンベールチーズ」の臭い」などと表現する人もいます。

加齢臭でよく聞く「枕が臭い」という現象も、この耳の後ろから発生する加齢臭が大きく関係しています。

耳の後ろの加齢臭は、比較的早い年齢から発生するという特徴があります。

30代でこの耳の後ろの加齢臭で初めて自分の加齢臭を自覚したという人が、年齢を重ねるどとに同じような臭いが別の場所からもするようになり、40代になると体の至るところから発生するようになったという話もよく耳にします。

つまり、耳の周りから加齢臭が発生したら、加齢臭の初期症状。放っておくと範囲が広がりどんどんひどくなってしまいます。

この耳の後ろの臭いに気付いたら、早めにケアすることが重要になります。

毎日の入浴は欠かさないようにし、しっかり洗い流すようにしましょう。

できれば朝の洗顔時にも少し範囲を広げて耳周りまで洗うようにすると効果的です。

洗顔料やボディーソープには、加齢臭に効果のある柿渋やミョーバン入りのものを使うと効果的です。

意外に皮脂の分泌量が多いのが首、特に首の後ろです。

そのため、加齢臭を発生する代表的な部分でもあります。

男性では、ワイシャツの襟が黄色くなってしまうなど、皮脂の多さを自覚している方も多いのではないでしょうか?

このワイシャツの襟の汚れも、20代では無臭だったものが、40代辺りになると脂臭さなどの臭いをともなうようになります。

このように、40代辺りから急激に臭いが発生するようになるのが首の加齢臭の特徴です。

満員電車の中で臭う加齢臭の多くは、この首に後ろ辺りから発生しているケースが多いようです。

また、首の加齢臭は男性だけでなく女性にも同じように発生します。

女性の場合、特に閉経後などから急激に悪化する傾向にあります。

「おばあちゃんの臭い」というのも、この首から発生する加齢臭は大きく関係しています。

首の加齢臭も、清潔に保つことである程度予防できます。

入浴時によく洗い、清潔に保つことはもちろんですが、日中ウェットティッシュなどで拭き取ってあげるだけでも効果があります。

ウェットティッシュで顔やTゾーンを拭き取る際、少し範囲を広げて首まで拭き取ってあげるように心掛けてみてください。

食生活も重要です。

ノネナール発生の原因となる肉料理や油の多い料理は避け、バランスの取れた食生活を心掛けましょう。

胸は意外に皮脂の分泌量が多い部分です。

特に男性の場合、中高年になるに従って、その分泌量が増える傾向もあります。

30代辺りになると、胸のべとつきを感じる方も多いのではないでしょうか?

お腹と触り比べてみると、その違いが歴然とわかります。

他の部分と比べると、それほど強い加齢臭を発生するわけではなく、よく見落とされがちですが、

胸のこの皮脂が原因で加齢臭を発生することがあります。

胸の加齢臭は、発生する人としない人の個人差があるのが特徴です。

しかし、発生すると面積が大きいため、比較的広範囲に臭いを発します。

衣類にも付着しやすいため、消臭が大変なのも特徴です。

溜まった洗濯ものの下着の胸の臭いやパジャマの臭いを嗅いでみるとチェックしやすいかもしれません。

自分では分からない場合も多いため、家族に代わりに確認してもらうのもいいでしょう。

胸の加齢臭を改善するためには、まず皮脂の分泌を抑えるのが早道です。

顔やTゾーンの皮脂と違い、胸の皮脂分泌量は食生活や生活のリズムの乱れに大きく左右されます。

肉類や油分の多い食事、アルコールの摂取により、その翌日には大量の皮脂が分泌されます。

バランスのよい食事を心掛け、十分な睡眠をとる事で、胸部の皮脂分泌量はコントロールすることが可能です。

また、当然のことながら清潔に保つことが重要です。

毎日の入浴を怠らず、入浴時にはよく洗い流すようにしましょう。

運動不足も加齢臭を悪化させる要因の1つです。

新陳代謝が悪くなると古い皮脂が溜まってしまい、ノネナールなどの原因物質が発生しやすい環境が整ってしまいます。

適度な運動や定期的な発汗を心掛け、新陳代謝をアップさせるように心掛けましょう。

背中

背中の加齢臭はとてもやっかいです。

自分では確認しにくい部分でもあり、ケアするのも大変です。

また、胸部と同様に、発生する人としない人の個人差があります。

しかし、発生すると面積が大きいため、比較的広範囲に臭いを発し、衣類にも付着しやすいため消臭が大変です。

加齢臭を自覚していたり、他人から指摘されたりしているものの、どこから発生しているか分からない場合、背中を疑った方がいいでしょう。

背中は普段触ることが少ない部分ですが、食生活や生活の乱れなどにより、皮脂の分泌量が乱れます。

脂分の多い食事を採った翌日は、背中がベトベトになっている事がよくあります。

このような過剰な皮脂の分泌が多く続くと、加齢とともに臭いを発生してしまいます。

まずは正しい食生活と規則正しい生活を心掛け、皮脂の分泌量を適正に保ちましょう。

また、清潔に保つことも重要です。

最も皮脂の分泌が多くなりがちな背中の中央線は、自分では洗いにくい部分です。

入浴時には背中は丁寧に洗い、全体を洗い流しましょう。

柿渋などの加齢臭に効果のあるボディーソープを使えば、効果は更に高まります。

一度試してみることをお勧めします。

脇の下

脇の下から発生するのはわきがの臭いだけではありません。

見落とされがちですが、脇の下は加齢臭の温床なのです。

常に高温多湿な状態にあるので、雑菌が発生しやすい環境が整っています。

わき毛の処理をしない男性の場合、わき毛がさらに雑菌を培養してしまう効果もあります。

また、脇から出る汗はベトベトしている、いわゆる悪い汗なので、ミネラル分などの雑菌の栄養になる成分も大量に含んでいます。

わきがの臭いは鼻をつく強い臭いなので、こちらに気を取られがちですが、

中年以降のわきがの多くは、わきがと加齢臭がまざり、悪臭をさらに強力なものにしている場合もよくあります。

脇の加齢臭は、わきが治療と同様で清潔に保つだけでは改善しません。

汗をまめに拭き取り、温床となる成分を蓄積させないことが必要です。

また、薬用石鹸などで消毒することも必要です。

わきがに効果のある石鹸やボディソープを使って丁寧に洗うようにしましょう。

入浴後や就寝前には専用ローションなどを塗布することも重要です。

このような対策をしても改善しない場合は医師や専門クリニックで受診することをお勧めします。