加齢臭は、身体のさまざまな部分からいろいろな仕組みで発生しています。

そのため、現在でも解明されていない点があちますが、研究が盛んにおこなわれており、特にここ数年で目覚ましい進歩があります。

新しい原因物質の発見されており、現在の研究が進んでいます。

これまでに発見された加齢臭の原因になっている物質をご紹介します。

ノネナール

加齢臭の原因物質の中で最も有名な原因物質です。

不飽和アルデヒドの一種で、「油臭い」「青臭い」臭いのする物質です。

資生堂リサーチセンターの土師信一郎氏らによって2001年に体臭との関係が発見されました。

土師氏らの研究で、ノネナールは年齢とともに増加することも発見され、この時に「加齢臭」という言葉が誕生したのです。

ですので、「加齢臭」=「ノネナール」と言っても過言ではないほど、加齢臭との関係が深い原因物質です。

「油臭い」「青臭い」といった臭いが特徴で、「加齢臭」「オヤジ臭」の中心になっている物質です。

またノネナールの量は年齢とともに増加し、男性は40代、女性は閉経後に急激に増加します。

対策としては、清潔にすることはもちろん、ミョウバンや柿渋に含まれるタンニンで抑制できるとされています。

加齢臭対策商品の多くに柿渋やミョウバン入りのものが多いのも、このノネナールを抑制する効果があるためなのです。

パルミトレイン酸(9-ヘキサデセン酸)

パルミトレイン酸は、9-ヘキサデセン酸とも呼ばれている脂肪酸の一種です。

パルミトレイン酸自体には臭いはないものの、分解されると分解されるとノネナールを生成し、その際にろうそく・チーズ・古本のような臭いを発します。

加齢臭に代表される「脂臭さ」「青臭さ」「ろうそく臭さ」「チーズの臭い」「古本の臭い」はパルミトレイン酸が分解される際に発生するのです。

ですので、加齢臭対策の重要なポイントは、パルミトレイン酸をどれだけ減らせるか?パルミトレイン酸が分解した際の臭いをどれだけ消臭できるか?という点になります。

パルミトレイン酸は、様々な動物油、植物油、魚介油に含まれ、特にマカダミア油やシーバックソーン油に多く含まれている事が知られています。

脂分の多い食事の採りすぎに注意する事が、パルミトレイン酸を抑制する近道です。

ペラルゴン酸

ペラルゴン酸は、2008年に加齢臭の原因物質として特定された物質です。

ノネナールとは全く違った特性を持ち、使い古した食用油のような臭いを発するのが特徴です。

胸や背中、首周りなど、皮脂腺が多い部分に集中するため、これらの場所から発生する加齢臭の原因物質として注目されています。

ノネナールが40代から増加するのに対し、ペラルゴン酸は30代男性に最も多くみられるため、ペラルゴン酸の臭いは「30代特有の臭い」とも言われています。

ペラルゴン酸による臭いは、紫外線などの外的要因、ストレスや生活習慣の乱れなどの内的要因が影響しているとされています。

そのため、バランスの取れた食事、規則正しい生活を心掛け、ストレスを溜めないようにすることが改善策です。

最近の研究では、「メマツヨイグサ抽出液」に含まれるポリフェノールが、抗酸化作用や美白作用などに加え、ペラルゴン酸が発する臭いを抑える作用があることも発見されています。

ジアセチル

ジアセチルは、2013年11月に発見されたばかりの加齢臭の原因物質です。

バター・チーズのような強い臭いを発生するのが特徴で、低濃度では蒸れたような匂いを発するのが特徴です。

似ているだけでなく、実際バターやチーズの臭いはこのジアセチルが元になっており、マーガリンやバター・チーズ風味のスナック菓子などの香料としても使われています。

人体においては頭皮周辺からジアセチルが生成され、30代~40代でその量も増加するとされています。

そのため、頭皮から発生する加齢臭や、枕のいやな臭いの原因物質として注目されています。

現時点では、数種のフラボノイド含有植物エキスが皮膚常在細菌の乳酸代謝を阻害し、ジアセチルの発生を効果的に抑制することが発見されています。

活性酸素

活性酸素は人体に悪影響を及ぼす物質と知られ、がんの原因の1つとも言われています。

活性酸素は高い反応活性を持つため、本来は外部から入り込んできた異物(微生物)を排除する働きがあり、人体には必要な物質です。

その反面、細胞や遺伝子に損傷を与えるため、人体の中では抗酸化物質で活性酸素を除去する事でバランスを保っています。

しかし、加齢とともに抗酸化物質が減り、活性酸素の量が増えてしまいます。

そのため、活性酸素は老いの原因や、生活習慣病、がんなどの原因の1つとされています。

加齢臭においては、作用があります。

抗酸化物質は加齢とともに減少してしまうため、活性酸素の排除がうまくいかなくなり、結果これらの加齢臭原因物質の生成を促してしまうのです。

対策としては、抗酸化物質の補給が重要となります。

抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、ベータ・カロチン、ビタミンA、グルタチオンなどがあり、これらを含んだ食事を採ることが大切になります。

また、活性酸素の量は喫煙によって増加することも知られています。

喫煙者の方はタバコを控えることも加齢臭改善への近道です。