加齢臭とは

加齢臭とは、中高年特有の体臭です。

資生堂リサーチセンターの土師信一郎氏をはじめとする研究員達が原因を究明し、命名したものです。「年齢によって体臭は変化する」という概念を説明するために「加齢臭」と名付けられました。

青臭さと脂臭さが混ざったような独特のにおいで、「ロウソクのよう」とも「古い本のような」とも表現され、周囲の人に不快感を与えることの多いにおいです。

「オヤジくさいにおい」とも言われるので、中年男性の体臭のことだと誤解されがちですが、中年女性にも起こりえます。男性は早いと30代後半から、一般的には40代から始まり、女性の場合は閉経後ににおい始める事が多いです。中高年男女の8割から加齢臭がすると言われています。しかし、20代の若者の中でも、肉類に偏った食生活や過度の飲酒や喫煙によって加齢臭になる場合があります。

加齢臭の原因はノネナール

加齢臭の原因になるのはノネナールという物質です。

この物質は、皮脂中のパルミオレイン酸(脂肪酸)が、皮膚の常在菌や過酸化脂質によって酸化・分解されて作られます。中年以降に皮脂中のパルミトレイン酸と過酸化脂質は増加します。ですから、中年男女に加齢臭が起こるのです。過酸化脂質が増加する理由は、加齢がすすむと活性酸素を抑える働きが弱くなるからと言われています。活性酸素により脂質が酸化して過酸化脂質になり、過酸化脂質がさらに活性酸素を発生させるという悪循環におちいります。

若い人の皮脂にはパルミオレイン酸はほとんどありませんので、ノネナールが発生することもありません。これが加齢臭と言われるゆえんです。女性にも起こりえるにおいだと先ほど言いましたが、男性の方が皮脂の分泌が多いので、男性の方がこのにおいがしやすい面があります。

また、喫煙者は非喫煙者よりも加齢臭が酷くなる傾向がありますが、原因やメカニズムはまだ解明されていません。

加齢臭の発生する部位

発生部位は体の前側では頭皮、胸元、脇の下、背中側では耳の下、首のまわり、背中です。皮脂の分泌の多い部分から発生しやすいわけです。専門の石鹸やボディケア商品が市販されていますので、中年以降には自覚がなくとも予防のためのケアをすることがエチケットとなるといえます。